アリエスの薔薇ブログ「薔薇と和歌〜古今和歌集冬の句より」
昨年の立春からスタートした「薔薇と和歌〜古今和歌集春夏秋冬シリーズ」も今回の冬の句にて最終回を迎えることが出来ました。
世の中が激変する中、このような製作活動をコツコツと一年の間継続できたことに感謝してます。自分とじっくり向き合う時間を持つことが出来ました。
お花の神様と書の神様にお礼を申し上げなければいけませんね。
では、今回チョイスした和歌について少しばかり解説いたします。
冬歌三二三
冬の歌とてよめる 紀貫之
「雪降れば冬ごもりせる草も木も 春に知られぬ花ぞ咲きける」
(雪が降ると冬ごもりしていた草や木にも、春には考えられない(雪の)花が咲きましたよ)
紀貫之さまの和歌にはいつも先にある光のような存在を感じます。
触れるたびに、自分を前向きな気持ちにさせてくれて優しく手を引いてくれるようです。
雪の花が咲いた嬉しさと、春は近いよ、待ち遠しいものですねえ〜と古と心が通う気分に浸れるのがたまりません。
さてさて、さあ次なる計画は?ということで、今考えているのが「源氏物語」を題材にするプランです。
自分の中では、「いよいよかあ」といった感覚なのです。
何度も読んで愛してやまない「源氏物語」に着手するのは、長い間の目標なだけに気の引き締まる思いですが、ゆっくり楽しみながら製作していければと。

