
アリエスの薔薇ブログ〜暦は「啓蟄」
3月に入り、吹く風も南寄りに変わってきました。
公園や庭先の梅、コブシなど春のお花が咲き始めたのを眺めては、ふと足を止めたり香ったりといつもより長い時間をかけて散歩する日々を楽しんでいます。
今回のテーマは「啓蟄」、生き物たちも春の空気や花の香りに誘われて活動を始める時季、若草が芽吹くイメージを表現したいと考えながら市場へ向かいました。
選んだ薔薇は「エクレール」〜グリーンの若々しさとスプレー咲きの小花がフキノトウのような春草の可憐さを思わせます。
可愛らしいスノーフレークを見つけて即買い!春の訪れを優しく演出できました。
黄色いラナンキュラスも参加して春色を少し添えて。
そして、和歌は古今和歌集(春上13)より。
「花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる」 紀友則
(花の香りをおとずれた春風にのせて鶯を誘う道しるべとして送りますよ)
前回の和歌(春上12)と対をなす歌と考えられています。
鶯を誘うのは香りのない波の花ではなくてやはり梅の香りでしょう、と友則様はうたってます。
両和歌の情景を思い浮かべるだけでもううっとり。心はいにしえへ飛んで行ってしまいます〜
作品はぜひインスタグラムでもご覧くださいませ。

